三菱　デリカＤ５（CV5W）

ボディ全体に黒い斑点状の異物が付着していました。
鉄粉やペンキミストのような固形？といった感じとは少し違い、若干「弾性」を感じるモノでした。よく道路の舗装直後に走行すると、下回りに付着してしまう「ピッチ＆タール」をもう少し固めたような…
結局最後まで異物の正体は判明しませんでした。

除去作業はトラップ粘土を使用しました。鉄粉のようにスパッとキレ良く除去が進まず、時間は掛かりましたが塗装にダメージを与える事は全く無く除去は完了しました。
ちなみにピッチ＆タールのように溶剤では溶けてくれませんでした。

除去後はリフレッシュを兼ねた磨き作業です。
ウォータースポット（以下ＷＳ）＆ヘアスクラッチ（以下ＨＳ）の付着は平均レベルで、初期研磨からアプローチしました。
毛先６ミリのファイナルウールバフ＋国産アルミナ系コンパウンドのセットをシングルアクションポリッシャーにて１st ポリッシュ。
三菱車の塗装（柔らかい）らしい、リアクション＆フィールでした。研磨熱の立ち上がりも予想通りに早く、ＷＳ＆ＨＳの除去はスムーズに行えました。
逆にコンパウンドの「絡み」「焼き付き」というネガティブな症状も発生しやすい塗装なので、そこのところを注意しながら進めました。

デリカＤ５は、大きなボディ面積のわりにはプレスラインの関係で少面積箇所が多く、それに適した大きさのバフを使用しながら磨く必要があります。
Ａピラー、ルーフ、リヤハッチなどはその典型で、磨き作業は想像よりも遙かに時間が掛かります。