Before
ウォータースポットの付着がかなり目立つコンディションでした。
付着レベルもかなり根深く、除去には相応の研磨レベルが必要でした。初期研磨のセット内容は、ロング系のウールバフ+シングルアクションポリッシャー(高回転)なんですが、使用するコンパウンド(以下CP)には悩みました。
結局、メンツェルナ「PO34A」を選択しました。研磨力は充分なモノが得られますが、副作用として「バフ目」のリスクも伴います。フォロー磨き(コンパウンド抜き)を含めた以降の行程(中間研磨~)で、バフ目の処理を行っていきますが、今回は「スクラッチの戻り(初期研磨で取り切れていないスクラッチ類が、CPが抜けて行くに伴って浮き出てくる)」が激しく起こりました。
コンディションがコンディショナだけに、初期研磨ではしっかりと研磨熱を与えて研磨作業を行いました。研磨熱を掛ける以上、それに伴ってCPの「埋まり」は発生するのですが、今回はそのレベルがいつもよりも顕著だったようです。
GSの塗装である、「セルフレストリングコート(自己修復型クリヤー)」のクセなんでしょうか?
初期研磨で発生した「CP埋まり」は、最後の仕上げ磨きにまで影響を与えました。
今回の仕上げ磨きは、CPレスの「空当て」で行いましたが、バフを当てる前にミストで塗装面を湿らせてから行いました。すると白く微細なCPがいつも以上に浮き上がってきました(フォトギャラリー7枚目)。
それをバフで回収して、リアルな塗装肌に仕上げていきます。
コーティング剤はポリシラザンをチョイス。それをベースに塗布乾燥後、テフロンを上塗りして仕上げました。
- 施工費用
- 85,320円
- 施工時間
- 32時間31分