日産　キューブ（Z12）

７年経過のお車です。
ウォータースポット（以下WS）の付着は物凄く少ないのですが、ヘアスクラッチ（以下HS）のレベルがとてもハードでした。
あと、酸化皮膜の発生もあり、HSと相まって艶引けも起こしておりました。
柔らかい塗装なので、HSや酸化皮膜の除去はそれ程難しいわけではありませが、とてもクセが強く注意するポイントはいくつかあります。

磨き作業では、あれこれ調整（コンパウンドを変更したり、ポリッシャーの回転数を変化させたり）しながらの作業でした。
最近では滅多に使用しなくなった3Mの「Ｕ１（コンパウンド）」も久しぶりに使ってみたり…（５枚目写真）
研磨熱を上げて「カーン」と磨く方法はタブーで、ポリッシャーの回転数を抑えて「ねっちり」磨きのスタイルです。
シングルアクション、ランダム（ダブル、ギア）アクション問わず、ポリッシャーの高回転は不向きなので、少スパンでコツコツ進めなければ塗装がグズって受け入れてくれません。

After写真は、磨き作業終了時点の塗装肌です。最初のコンディションがハードでしたので、リフレッシュする為の磨き込みが自然と「肌落とし」も兼ねてくれたみたいで、結果的に精度の高い「キメ」に仕上がってくれました。
「柔らかい塗装」＋「磨き込み」＝典型的な「塗装肌（キメ）」です。

コーティングは、テフロン系のコート剤をＷアクションポリッシャーで塗り込んでいきます（８枚目写真）。