11年経過のお車で、コンディションは平均レベルかと思います。
硬度のある塗装なので、磨き作業もそれに相応しい内容でアタックする必要があります。
【初期研磨のセット内容】
毛先12ミリのファーストカットウールバフ+スーパーPM「ナノ」コンパウンド+シングルアクションポリッシャー(高回転)
磨き作業での強敵は「ピンホール」でした。
経年の紫外線等による劣化で、塗装表面にごく小さな「孔」が発生する現象なのですが、黒い塗装では特に目立ちます。
ピンホールは基本的に根が深いので、深追いすることは避けるのですが、今回は期待半分で潰しに挑戦しました。
使用するコンパウンドはメンツェルナ(独製)の「34a」です(5枚目写真)。
かなり「粗い」ポジションに位置する研磨力ですが、独特有の「研磨途中で粒子が粉砕していく」という性格を上手く活かせば、ネガティブ(バフ目)な面をそこそこ抑えた研磨が可能です。
その直後に8ミリのウールバフ+スーパーPM「ナノ」コンパウンドでナラして初期研磨は終了。
しかしながら、やはりピンホールは手強いですね。完全にゼロにすることはできませんでした。
初期研でハードポリッシュを施した後は、コンパウンドの「埋まり」の発生もハードなので、「抜き」の作業であるフォロー研磨も入念に行うのがマストです。
埋まったコンパウンドによる「隠れスクラッチ」もしっかりと浮き出たせて処理する必要があります(6枚目写真)。
コート剤は、アルコギ珪素系のコート剤をチョイス。
- 施工費用
- 85,320円
- 施工時間
- 29時間45分