1年経過のお車ですが、鉄粉の付着が激しいですね。(保管場所が鉄工場のお隣との事)
セラミック粘土による人力作戦で除去していきますが、不要なスクラッチが付着するのを避ける為、スムーサーを併用します。
塗装面のコンディションは、ウォータースポット&ヘアスクラッチがとても目立ちますね。
【初期研磨のセット内容】
毛先8ミリのポリッシングウールバフ+KATANA「ナノ」コンパウンド+シングルアクションポリッシャー(中高回転)。
レヴォーグの塗装は、今までのスバル塗装(柔らかい)よりも硬度のある塗料を採用されていて、比較するとマツダ車に近い感じ(硬さ)がします。
サイドステップの磨き作業ですが、なかなか工夫が必要です。
小面積のわりにはスクラッチレベルがハードな箇所で、ポリッシュレベルも相応に求められます。
もちろん、あまりハードなスクラッチは程々にパスしますが、ポイントは初期研磨よりもそれ以降のフォロー研磨です。
小面積でバフの面圧が上がり、初期研では「目」や「フォログラム」が入り易く、フォロー研磨(コンパウンド抜き)で上手いこと仕上げていく必要があります。
対策として、低反発ウレタンフォーム(7枚目写真:左)を使用して「ググッ」と面圧を掛けていくのですが、今回はどうも調子が良くありません。
レギュラータイプの「中目」ウレタン(7枚目写真:右)に変更してトライ。
コツはウレタンの柔軟さを利用して、ステップのラウンド形状に馴染ませながら磨いていきます。
こういうシチュエーションでは、大オービットWアクションポリッシャーが良い仕事をしてくれます。(8枚目写真)
厚めのウレタンを使用すると、通常?のWアクションポリッシャー(オービット2~6ミリ)では、ウレタンが振動を吸収してしまい研磨面(バフと塗装面との接触箇所)の仕事量が激減します。
ルペス(伊製研磨機メーカー)の「ビッグフットシリーズ(オービット12~21ミリ)」であれば、Wアクションポリッシャーのネガティブ面を高次元でカバーしてくれます。
コーティング作業でが、コート剤にポリシラザン(アクアミカ)をチョイス。
溶剤成分が多い為、磨き作業の「アラ(ヘアスクラッチの戻りなど)」がハッキリと出るコート剤ですが、問題なくクリア。
ポリシラザンが乾燥した後、テフロン剤でトップコート仕上げです。(11枚目写真)
- 施工費用
- 85,320円
- 施工時間
- 24時間43分